片頭痛- Migraine -
片頭痛(偏頭痛)患者の8割が女性です。最近、その原因として女性ホルモンが影響していると考えられています。当クリニックの富田院長は日本頭痛学会に所属しており、女性の片頭痛についても知識と経験が豊富です。片頭痛で悩んでいらっしゃる方、特に下記の様な症状の方は是非ご相談ください。
片頭痛(偏頭痛)の主な症状
- 生理のときに頭痛がある
- 頭の片側、もしくは両側がズキンズキンと脈を打つように痛くなる
- 頭痛に吐き気がともなうことがある
- 普段気にならないような臭いや音、光が気になる
- 頭痛が始まる前に、チカチカ、ギザギザした光が見えることがある
- 気圧が低下するときに痛くなる気がする
片頭痛(偏頭痛)の主な治療方法
頭痛ダイアリーをつけていただきながら、何がトリガーになっているか、どういう状態なのかを共有して最適な治療方法を考えていきます基本的には頭痛発作を起こりにくくさせる予防薬(毎日服用)と、ひどい頭痛がきたときに服用するクスリ(頓用)を指導しながら使って頂きます。痛み止めも使い方を指導しながら使います。
頭痛について思うこと「機嫌が悪いんじゃないんです、頭が痛いんです」
「人間、所詮 他人の痛みはわからない。」村上春樹はエッセイの中で「自分は二日酔いになったことがないので、頭痛が酷くて動けない状態にたいして、大変だろうと同情はするが、今日はえらと鱗がすれて痛いと言われるのと同じ感じ」と書いていました。片頭痛に対する世間の見方もこれに近いかもしれません。
例えば一緒に働く同僚や家族の方から、毎月、毎月、何日も「頭が痛くて何も出来ない」と言われると、同情を感じるよりも、「そのくらい何とかして欲しい」と思ってしまうのではないでしょうか。頭痛患者は、仕事を失わないため、家族の信頼を失わないために、つらくても頑張るしかありません。それに対して周囲の人から、「彼女、今日もまた機嫌が悪いみたい」と取られるとしたら、ちょっと悲しいことです。
医師もCTやMRIなどの検査で異常がないと、「正常です」「ストレスです」「精神的なものです」という判断を下しがちです。
近年、頭痛のメカニズムが明かになり、治療方法も進歩しています。片頭痛は単に「症状」ではなく、「病気」である場合も多いのです。上手にコントロール出来る可能性は大きいと思います。ショパンも芥川竜之介も樋口一葉も片頭痛持ちでした。片頭痛は体質によるところが多いので完全になくすことは難しいですが、かなりの部分コントロール可能になっています。そしてそれは、他の病気の予防にも繋がることになります。余りネガティブにならず、前向きにとらえて頂ければとおもいます。