月経(生理)- Menses -
月経のサイクルを通じて、女性ホルモンのバランスが大きく変化するため、カラダのいろいろな不調に悩んでいる方が少なくありません。また、その不調の裏側に病気が潜んでいることもあります。月経について悩んでいる方、気になる方は、ぜひ一度受診をおすすめします。
月経(生理)が不規則な場合
月経の周期は平均28日程度、個人差がありますので25日~38日が正常範囲です。また、月経が始まってから終わるまでの期間は3日~7日が正常範囲とされています。月経の間隔が長い/短い、月経の間隔が安定しない、月経が始まると長く続く、月経が始まるとすぐに終わる・・・など、特に痛みがなければ放置されやすいのですが、卵巣機能障害の可能性もあります。
月経(生理)が来ない場合(無月経)
月経が来ないだけでは痛みもないし、病気とは感じにくいと思いますが、月経を起こすシステムのどこかに異常をきたしていると考えられます。生理が来ない原因、対処方法をきちんと知っておくことは大切です。富田院長は卵巣機能低下を専門としていますので、ぜひご相談ください。
月経(生理)の出血量が多い場合(過多月経)
月経の出血(経血)が多くて悩んでいる方がいらっしゃいます。医学的には、出血量が150cc以上ある場合を「過多月経」と呼んでいます。でも計量カップで量るわけではありませんから、150cc以上と言われても困りますよね。例えばナプキンを頻繁に交換しても洋服を汚してしまう、貧血を起こしてしまうなど、普段の生活に支障が生じている方は受診をおすすめします。
月経時(生理時)に痛みや不快感がある(月経痛・生理痛・月経困難症)
月経の前や月経中に下腹部や腰に強い痛みを感じたり、頭痛や吐き気を感じたりする方がいらっしゃいます。
また、こういった症状が重くて仕事や家事が手に付かない、毎月寝込んでしまうなど、日常生活に支障をきたす場合を「月経困難症」と言います。このような場合、子宮内膜症を起こしている可能性があります。
きちんと原因を確認して、患者さん一人ひとりに合った治療を行うことによって症状は改善しますので、痛みを我慢しないでぜひ受診してみてください。
月経(生理)以外の期間に出血する(不正出血)
月経ではないのに出血することを「不正出血」と呼んでいます。「おりもの」に血が少し混ざっている場合もありますし、鮮血がたくさん出る場合もあります。原因となる主な病気には、子宮筋腫、子宮内膜症や膣炎、子宮頸管ポリープ、そして子宮頸がん、子宮体がんなどがあります。不正出血がある場合は何らかの問題が生じている可能性が高いので、ぜひクリニックを受診してください。